fc2ブログ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

ホーム > じわじわ来る怖い話 > 【じわ怖】家への電話

【じわ怖】家への電話

スポンサーリンク



ある年の夏の終わり頃の事でした。

私が住宅街の中にポツンとあるカフェバーで働いていた時の話です。

その店はあまりお客も来ず、
私と友人達の恰好の溜り場となっていました。

ある時、いつものように開店準備をしている所に、
友人が彼女を伴いやってきました。

普段は私達の笑いの中心にいるとても明るい奴なのですが、
その日に限り妙に無口で、顔色も悪い様に見えたので、
少し心配になったのを覚えています。

とりあえず私は声をかけました。

「どうした?元気無いじゃん。何かあったのか?」

「ああ、すげぇー怖い事があった・・・」

「何だよ、怖いことって。また幽霊か?」

「・・・・・」

しかし、それっきり彼は黙り込んでしまいました。

彼女もまた、彼に口止めされているらしく、
何も話してはくれませんでした。

彼は霊感が強いようで、
これまでにも何度か自分の不思議な体験談をしてくれていたので、
私としては

『あぁ、また幽霊なんだな』

という感じでした。

ただ、今までと違っているのは、
いつもは無理にでも聞かせようとする位だったのですが、
今回は何も話そうとせず、
じっと頭を抱えて黙り込んでいるのです。

私は段々好奇心を抑えられなくなり、
どうしても聞き出してやろうという気になりました。

その後、何とかその話を聞き出そうと、
彼とその彼女にしつこく尋ね続けた結果、
彼はやっと重い口を開き、
不思議な体験を語り出したのです。

それは、このような話でした・・・。

その日、彼は専門学校の研修旅行を終え、
自宅のある駅に到着しました。

ふと家の鍵を忘れてしまっているのを思い出し、
念の為、家に電話を入てみる事にしました。

人の居なくなる事が稀な家なので、
やはり数コールで誰か出ました。

「もしもし、俺だけど。
いま××駅。
鍵がないから、鍵開けといてよ。
お願いねー」

と、一方的に喋ると、
電話を切ってしまいました。

そしてバスに乗り、
家路についたのです。

家に着くと、
困った事に鍵が開いていませんでした。

彼は不信に思い、家の廻りを見て回りましたが、
家の中には人の気配がなく、静まり返っていました。

しかし、数分前までは誰かが電話に出ていたので、
何所か窓から見えない所に居るのだろうと思いました。

もう一度電話をしてみようと思い、
近所のタバコ屋の店先にある公衆電話へと向かいました。

電話をしてみると、
また数回のコールで誰かが出ました。

『ガチャッ。・・・・・・・・・・・・・』

「もしもし、俺だけど」

『・・・』

「もしもし!もしもし!!」

『・・・・・・・・』

「もしもーし!!もしもし!俺だってばっ!!」

『・・・・・・・・・・・・・・・』

なぜか相手は黙ったままです。

その後、数分置きに電話をしてみたのですが、
どうしても通話が出来ない状態なので、
電話の故障だと思い、
家の前で家族を待ってみることにしました。

しばらくは家の前で途方にくれていたのですが、
ふと玄関脇に予備の鍵を隠してあったことを思い出し、
やっと家に入ることが出来たのです。

しかし、家の中は静まり返っていて、
どの部屋にも人の気配はありませんでした。

また、電話にも異常はみられず、
きちんと使用できる状態だったのです。

これはおかしいと思った彼は、もう一度だけ、
公衆電話から電話をかけてみることにしました。

そして、
きちんと鍵が掛かっているを確認し、
先程の公衆電話へと急ぎました。

少し緊張しながらダイヤルすると、
先程のように誰かが電話に出たのです!

驚きながらも、
まだ家族のイタズラの可能性を捨てきれなかった彼は、
電話の相手に呼びかけたのです。

「もしもし」

『・・・・・』

「もしもし、姉ちゃんなんだろ!答えろよ!!」

『・・・・・』

「なぁ、誰なんだよ!」

『・・・・・』

「オマエ誰なんだよ!!答えろってば!!」

『・・・・・・・・・』

しばらく呼びかけていても、
一向に相手が応答しないので、
彼はこれで最後だと、
こう呼びかけたのです。

「オマエ誰なんだよ。
そこにいるのは分かってんだよ!
誰かいんだろ!!」

すると、長い沈黙の後、

『・・・・・ダレモイナイヨ・・・・・・・』

と、初めて相手が答えたそうです。

今まで一度も聞いたことの無い、
どこか遠くの方から聞こえてくるような雰囲気の声でした。

彼はびっくりして受話器を叩きつけると、
家へと急ぎました。

そして家に着くと、
すぐさま家中を見て回ったのですが、
鍵の開いている窓もなければ、
人の気配もしなかったそうです。

しかし、
一つだけ彼を再びゾッとさせた事がありました。

それは、
居間の電話の受話器が外れて、
床に置いてあったそうです。

私は未だに、
この話をしたり聞いたりすると鳥肌が立ち、
体中の毛が逆立つのを感じるのです。


関連記事

スポンサーリンク

コメントの投稿





この記事のトラックバックURL
https://jiwakowa.biz/tb.php/6453-a2d85a6a