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私がトラウマになった日本昔話。
小作人の夫婦が地主の家に米俵を納めに行きました。
その年は凶作でした。
強欲な地主は、
貧しい夫婦が米をネコババしてないかチェックしようと、
傍らで無邪気に遊ぶ夫婦の幼い一人娘に聞きました。
「おまえ今日何食った?」
娘は笑顔で
「白いマンマ食った♪」
地主驚愕。
「食ってんじゃねーか、あ?」
夫婦は娘に
「人に何食ったか聞かれたら白いマンマって言え」
と教えていたのです。
年老いて授かった一人娘を
夫婦はことのほかかわいがっていました。
小作人の中でもひときわ貧しく、
誰よりも白米を食べることができなかったので、
娘に恥をかかしては不憫との親心だったのです。
夫婦がいくら否定しようと地主は信じません。
「子どもが嘘言うわけねえ!」
「この泥棒が!
恩を仇で返しやがって!」
狂ったようにエンドレスな罵倒を繰り返す地主。
黙って耐えていた夫婦だったが、
突然父親が顔を上げたかと思うと、
娘を引っつかんで、傍らの鎌で、
その小さな腹をかっさばいたのでした。
娘の腹から出てきたのは、
今日食べた稗や粟・・・。
白いごはんではありませんでした。
「これで信じてもらえましたか?だんな様・・・」
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