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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】心霊動画作成

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これ信じてもらえるかどうか分からないし、
書こうかどうか迷っていたのだが…

丁度1年ほど前、
俺と友人のTとOは、Oが

「ニコ動に釣り動画つくってうpしようぜ」

と言ってきたので、
買ったきり殆ど使っていなかったOのビデオカメラを持ち出し、
俺の親の車を借りて山の中へ出かける事になった。

誕生日の関係で、
18になっていたのが俺だけで、
免許を俺しかもっていなかったから。

どんな釣り動画かというと、
俺とTが録画しながら心霊スポット探索をして、
ほんの一瞬女装したOが画面内に映りこみ、
俺とTはその事に全く気付かないまま動画をうpという設定。

今考えるとほんとうにしょうもない内容だが、
当時の俺達はノリノリだった。

ただし3人ともビビりだったため、
ほんとうの心霊スポットでは無く、
ただそれっぽい山の中へ行き、
そこで録画する事になった。

午後4時頃に出発し、
適当に山道を走らせていると、
いい感じに舗装されていない林道を発見した。

その道を少し進むと開けた場所があり、
何かの資材置き場のようになっていて、
俺達はそこに車を止めると、
まず周辺で演出に使えそうな場所はないか、
Oが隠れ潜めるような場所はないか、色々と探し始めた。

30分ほど辺りを探し回っていると、
俺は資材置き場の先の森の中に、
ボロボロの小屋があるのを発見した。

TとOにその事を話し、俺が

「ここで良いんじゃね?」

と聞くと、
Oはさいしょ

「ここに1人で待機って気味悪りぃよ…」

とゴネていたが、
俺とTは

「言いだしっぺはお前だろ」

などとからかい、

「まあ待機と言っても10分くらいだから」

とOを宥めて納得させ、
完全に暗くなるまで車の中で待機する事にした。

車の中でゲームをしたり話をしながら2時間ほどが過ぎ、
辺りは完全に真っ暗になった。

そして、
OがTの姉貴の部屋から無断で持ち出してきた服に着替える間に、
俺とTは、適当にでっちあげた心霊スポットの話をしながら、
あちこち撮影を始めた。

まず10分ほどそんなこんなで録画をし、
Oも準備が出来たということで、
本命の釣り部分の撮影を開始した。

俺とTは笑いをこらえながら
必死でビビる演技をしながら、
Oの隠れている建物へと近付いていったのだが、
あと10mくらいまで近付いた時、Oが突然

「やばいやばいやばいやばいやばい!」

と叫びながら、
小屋の影から飛び出して来た。

俺とTは最初ぽかーんとしていたが、
Oがあまりにも必死な形相なため、
俺達もつられて全速力で逃げ出した。

広場の車のところまで来ると、
Oは自分がまだ女装している事すら気にせずに、

「早く車出せって!
ここはやばい!早く逃げねーと!」

と、俺を運転席に押し込んで、
自分は後部座席に乗り込んだ。

俺とTは何がなんだか解らなかったが、
ひとまず車を発車させ、
もと来た道を戻り始めた。

暫らく車を走らせ、
もう少しで舗装した道路に出る辺りまで来た頃、
異変が起きた。

車の天井に、
何かが落ちてきたようなドン!
という大きな音がした。

俺は親の車を傷つけたら洒落にならないため、
一端車を止めて何が起きたのか見ようとすると、Oが

「止まるな!
確認なんて後で良いからとにかく走らせろ!
ここはやばい!」

と、俺が外へ出るのを止めたため、
仕方なく走らせようとしたとき、
助手席にいるTが俺の腕を引っ張りながら、

「おい…あれ」

と、助手席側の窓を指差した。

Tの指差しているところみて俺は絶句した。

森の中から、
大勢の人がこちらへ向かって歩いてくる。

人数は20人くらいはいただろうか。

全員下を向いてうつむいたまま、
ゆっくり歩いているはずなのだが、
見た目以上のスピードで車へと接近してくる。

俺は全身の毛が逆立つような感覚に襲われ、
全身に嫌な汗が流れ始めた。

ただ人が歩いてくるだけなのだが、
俺にはそれが物凄く恐ろしいものに見えた。

俺は車を急発進させ、
後は3人とも無言だった。

暫らく走っていると、
遠くにドライブインらしい明かりが見えた。

俺はTとOに

「とりあえずあそこに入るか…」

と言い、
2人は無言だったが、
そのままドライブインの駐車場に車を止めた。

そこであらためOに事情を聞くと、
ようやく自分が女装している事を思い出したのか、

「とりあえず着替えさせてくれよ」

と言った。

そこで3人とも緊張感が解けたのか、
車内の空気が正常に戻った。

3人とも落ち着いてきたため、
ドライブインの自販機でコーヒーなどを買い、
そこでOに、あらためてあの時何があったのかを聞いてみるた。

Oの話をまとめると、
Oは俺達が来るまで小屋の裏手で待機していたのだが、
小屋の反対側から人の声がしたため、俺たちだと思い、
予め打ち合わせしていた小屋の窓のところに移動して、
俺達が来るのを待っていたらしい。

しかし、
いつまで経っても俺とTがこないため、
一端道の方へと顔を出した。

すると、
道の真ん中にぼさぼさの頭のおばあさんが立っており、
こちらをニヤニヤと笑いながら見ていたとか。

Oはちょっと気味悪かったが、
お婆さんにそこにいられると段取りが狂うため、

「すいませーん、ちょっとの間で良いので、
どいていてもらえませんかー?」

と聞いたのだが、
お婆さんはにやにやとOを見て笑っているだけで、
何の反応もない。

Oはちょっとむかついて、
お婆さんのすぐ近くまで行き、

「ちょっと、2~3分でいいからどいていてくれよ!」

と、強い口調で言ったらしい。

するとお婆さんは、
にやにやした表情のままOの腕を掴み、
そのまま森の奥へと連れて行こうとしたとか。

Oは

「何するんですか!」

と言って抵抗したが、
老人とは思えないほど強い力で引っ張られ、
ずるずると奥のほうへと引き摺られていった。

そして、森の奥のほうからは、
大勢の人がOのほうへと向かって歩いてきたとか。

Oはそこで身の危険を感じ、
お婆さんを蹴りで突き飛ばして、
そのまま俺達の方へと逃げ出し、
途中で俺達と合流したという事だった。

それが人だったのか、
それ以外のものだったのか、
Oには分からなかったらしいが、
とにかく、普通ではない集団であったのは間違いがなかったと思う。

なぜなら、俺達が戻る途中でみた集団も、
なんと説明したら良いのか、
とにかく異様な雰囲気がしていたから。

何か釈然としない状況ではあったが、
動画作成にも事実上失敗し、
時間も時間だったため、
その日はこのまま解散となった。

それから夏休中、
俺とTとOは何度かつるんで遊んだりしていたが、
あの日の事はなんとなく3人とも話せずに過ごしていた。

そんなある日、
俺が友達と朝までカラオケをして、
午前5時頃に自転車で家への帰り道を走っていると、
大通りの道の反対側にOをみつけた。

Oは両手でお盆をもっているようで、
良く見てみると、
どうやらお盆の上に、
水か何かの入ったガラスのコップを乗せているようだった。

俺は、あいつ何やってんだ?と思い、

「おーいOどうした~?」

と呼びかけたのだが、
聞こえていないのか全く反応が無い。

そのままOは十字路を曲がるとどこかへ行ってしまった。

その日の午後2時頃、
俺はOからの電話で目を覚ました。

Oが言うには、

『電話では説明が難しいからとにかくうちへ来て欲しい』

と言う。

Oの家につくと、Tもいた。

そして、
Oは俺とTにまずこれを見てくれと言い、
あの日録画した動画を見せた。

その動画を見ていて、Tが

「どういう事だ?なんだこれ?」

と言い出した。

俺も口には出さなかったが、
Tと同じ感想だった。

なぜかというと、
俺達は確かにあちこちを録画して回ったはずでその記憶もあるし、
逃げ出したときの記憶もある。

当然3人とも記憶に不一致は無い。

しかし、
動画内で俺達はなぜかずっと車の中におり、
ビデオカメラは後部座席に固定されている。

動画が流れ始めて20分くらい、
なぜか俺達が無言のまま
座席に座っているところが映し出されていた。

動画が20分を過ぎた頃、
後部座席にいたOがドアを開け、
やはり無言のまま外に出ると姿が見えなくなった。

そしてそこから5分ほど過ぎた頃、
俺とTもドアを開けると外に出て、
動画には誰もいない映像がそこから10分ほど映されていた。

動画の中で、
俺達は一言も会話をしていなかった。

聞こえてきていたのは、
ドアを開ける音や、
外からかすかに聞こえて来る虫の声のみだった。

そこで一端Oが動画を止め、俺とTに

「どう思う?」

と聞いてきた。

俺は

「どう思うと聞かれても…なんだよこれ…」

と答えるしかなかった。

動画の中で俺とTとOは、
俺達の中にある記憶とは全く違う行動をしている。

そんなものどう答えたら良いのかなんて分からない。

Tも当然同じ意見だった。

Oは

「そうだよな…
でさ、この後の映像も変なんだよ…」

と言い、
停止していた動画を再生し始めた。

暫らく誰もいない車内と、
フロントガラス越しに見える外の景色が映っていたのだが、
更に4~5分すると、車の前方の方に人影が見えた。

その人影はどんどん車の方へと向かってきており、
暫らくするとそれが、
ぼさぼさの髪のおばあさんである事が分かった。

Oはそこで、

「こいつだよ、こいつ!
俺の腕掴んで引っ張ったの!」

と少し興奮気味に言い出した。

そのお婆さんは、
暫らく車のボンネットに手を着くと、
にやにやと笑いながら車内を見ていたが、
すぐにもと来た道へと戻っていった。

おばあさんが見えなくなった直後頃、
動画に変化があった。

急に俺達が騒いでいる声が聞こえ始め、

「やばいやばい!」

と叫ぶOと、
何が起きたか解らないまま動揺している俺とTが映し出された。

それは本当に唐突で、
まるで車の付近にずっと待機していて、
急に慌てる演技をし始めたかのような不自然さだった。

そこからの映像は、
車を発進するまでしか録画されていなかったが、
間違いなく俺達の記憶にある映像だった。

しかし、一つ不思議な事があった。

Oは録画直前に女装したはずで、
元の服に着替えたのはドライブインについてからだ。

しかし、
なぜか動画内のOは普通の服のままだった。

一体Oはどこで服を着替えたのか…

何もかもが不自然でおかしい。

俺達の記憶と全く違う内容の動画に、
3人とも完全に混乱してしまっていた。

動画を全て見終わってから、Oは

「でさ、今日のことなんだが…」

と話し始めた。

「昨日の夜に寝てさ、今日気が付いたら
なぜか○○川(地元の比較的大きな川)の橋のところで、
お盆の上に水の入ったコップを乗せて立っていたんだよ。
俺そんなことした記憶全く無いのに…」

俺は今朝の出来事を思い出し、
TとOにその話をした。

Oに話しかけたが、
全く気付く様子がなかったという事を。
それからOはこう続けた。

「それでさ、
わけわからないまま家に帰ってきたら、
急に“あの動画を見なければいけない”という気持ちになって、
それで見たらあの状態だったからさ…

少し悩んだけど、
お前達にも見せたほうが良いと思って呼んだ訳」

そこでTがこう言った。

「この動画のフラッシュメモリーさ、
このままにしておくのヤバくね?
お払いとかしてもらったほうがいいんじゃないか?」

俺とOもそれには同意見で、早速近所のお寺に、
ビデオカメラと問題の動画の記録されたフラッシュメモリーを持ち込み、
和尚さんに事情を話した。

和尚さんは半信半疑で俺達の話を聞いていたが、
動画を見せると暫らく考え込み、

「このカード暫らくあずからせてくれないか?」

と言って来た。

俺達はこんな気味の悪い物を
もう手元に置いておきたくなかったので、
二つ返事で同意すると、
フラッシュメモリーを和尚さんにあずけ、
携帯の連絡先を伝えると、
お寺を後にしてその日は解散した。

翌朝、俺は混乱していた。

朝目がさめると、
昨日のOと同じようにお盆の上に水の入ったコップを乗せ、
○○川の橋の上に立っていたから。

そして、
その横には放心状態のTもいた。

Tは何度か呼びかけても返事がなかったが、
肩をゆするとハッとした顔をして俺の方を振り向き、

「俺今何してた?ここどこ?????」

と言い出した。

俺は昨晩家の布団の中で寝て、
それから今まで起きていなかったはず。

Tも同じ状況だったにも関わらず、
気が付いたらここにいたらしい。

俺は気味が悪くなり、
ひとまずOに電話をした。

Oは寝起きで最初寝ぼけていたが、
事情を話すと俺の家まで来てくれた。

そして、3人で相談してもう、
一度昨日のお寺へ行って事情を話す事にした。

お寺に着くと事情を分かっていたからか、
和尚さんはすぐにあってくれた。

3人に起きた事を和尚さんに話すと、
和尚さんは腕組みをして暫らく考え込んでいたが、
何か思い出したかのように暫らく席を外すと、
お守り袋を3つもって戻ってきた。

そして俺達にこう言った。

「3人とも、もうこの事は忘れなさい。
そして、このお守りを1年間肌身離さずもっていなさい。
そうすれば、今日あったようなことはもう無いはずだから」

と。

そして、

「フラッシュメモリーだっけ?
これは引き続きうちであずからせて欲しい。
それでいいか?」

と聞いてきた。

和尚さんは何か俺達の身の上に起きた事情が何なのか、
何となく分かっていそうだったが、
結局俺達にはなにも教えてはくれなかった。

俺達もその事を深くは追求しなかった。

というより、しないほうが良いと感じた。

ただし、和尚さんは一つだけある事を教えてくれた。

まず、俺達に

「その資材置き場のような場所か小屋の近くに、
川はあったか?」

と聞いてきた。

Oが

「覚えている限りではなかったと思うけど…」

と答えると、和尚さんは

「そうか…」

と言って、続いて、
なぜ俺達が無意識に水の入ったコップをもって外に出たのか、
憶測を交えながら話し始めた。

どうやら俺達は、
何か呪いの一種のような物をかけられていたらしく、
その呪術の続きを川伝いに俺達へと、
何者かが送り込もうとしていたらしい。

その何者かが人なのか、
それともそれ以外の何かなのか、
それは和尚さんは教えてくれなかったが、
とにかく、川を通ってやってきた呪いの受け口となっていたのが、
そのコップと中に入った水らしい。

俺達は呪いの元に誘導されて、
寝ているうちに家にあるコップに水を汲み、
川へと呪いを受け取りに行っていたという事だった。

このまま何の対策もせず、
俺達が呪いの続きを受け続けていたら、
その後どうなっていたかは、
和尚さんにもわからないらしい。

ただし、

「無事ではすまなかっただろう事は確実だ」

とも言っていた。

このお守り袋は大した力は無いらしいが、
少なくとも、
俺達の居場所を呪いの元から分からなくすることができるらしい。

そして、
1年もすれば呪いの痕跡そのものが消えるため、
俺達が操られる事も無いのだという。

お守り袋を貰うと、
俺達は特に根拠があるわけではないが、
不安感から多少なりとも開放され、
何かほっとしてそのまま各自家に帰った。

それから俺達は高校を卒業し、
進路もばらばらとなり、
俺は都内の大学に進学した。

TとOとは今でも連絡を取り合っているが、
あの日の事は話題に上がることは殆ど無い。

和尚さんに言われたとおり、
お守り袋は今でも肌身離さずもっているせいか、
あれ以来俺達に、
記憶の喪失やおかしな出来事は起きていない。


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