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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】お見通し

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先月、メニエル症候群で入院した時の事なんだけど。

甲斐甲斐しく面倒を見てくれた彼女を、
怖いと感じた話。

まず朝起きた時、
めまいと吐き気で体を起こせなかった。

周りがぐるぐる回ってて頭も痛くて、
俺は脳の病気かと思ったんだけど、
彼女は俺の額のあたりに手をかざしただけで、

「三半規管だね。脳じゃないから大丈夫。落ち着いて」

と言って、俺は救急車で運ばれた。

自分ではもう死ぬんだと思ってたけど、
彼女が言ったとおり三半規管の病気で、
2、3日の入院が必要と言われた。

この時、
彼女は既に入院準備をして救急車に乗ってくれていて、
しかも5日分の用意で結構な荷物だった。

その時は荷物多すぎと笑ったけど、
後日、本当に入院が5日間に延びた時はぞっとした。

その日、
彼女は消灯時間までいてくれて帰ったけど、
病室を見回して、

「夜もいてあげたいけど無理だから、
出来るだけ毎日来るね」

と言って帰って行った。

その夜はひどく魘されたし、
金縛りにもあった。

次の日の朝、
食欲はあったけど目が回るから体を起こせなくて、
配膳されても一切手をつけられずに、
朝食が下げられていった。

すると、検温と回診が終わった頃に彼女が来て、
まるで食べられなかった事がわかっていたかのように、
寝たままで食べられるようにおにぎりや、
俺の好きな物をお弁当にしてきてくれた。

その日の昼は、彼女が用事があるので、
昼の分もおにぎりを多めに作ってきてくれていたのだが、
行かなくても良くなったので、
昼は横になったままで病院食を食べさせてもらった。

点滴の効果でウトウトしてきて、
目が閉じる時に、ナイトテーブルに、
ラップに包んだおにぎりが3個置いてあるのが見えた。

ここからは多分夢の話。

俺が眠っている横で、
彼女は昼に使ったスプーンや箸を洗いに行ったり、溲瓶の処理をしたり、
一通りの事をしてから、椅子にかけて本を読んでいた。

すると、ナイトテーブルの引き出しから、
血だらけの青白い手が出てきた。

彼女がその手を読んでいた本で叩くと、
手は一旦引き出しに引っ込んで、
血がなくなった綺麗な状態で再び出てきた。

すると彼女は頷いて、
青白い手に一番右側のふりかけのおにぎりを渡し、
手は引き出しに引っ込んでいった。

目が覚めて、
おかしい夢だったなと彼女を見ると、
ベッドにもたれて居眠りをしていた。

おにぎりは、
一番右のふりかけのがなくなっていた。

ちなみに、彼女は極端に神経質で、
決まった時間以外は絶対に間食をしない。

その日の夜、
彼女が帰った後も嫌な感じがして眠れないでいると、
隣のベッドの患者が、カーテン越しに話しかけてきた。

うっとうしいと思ったけど、相手は年寄りで、
昼間も誰も見舞いに来てなかったから寂しいんだろうと思って、
小声で相手をしていた。

孫がこの春で小学を卒業する事とか、
近所の野良猫に餌をやっていたけど、
自分が入院してしまったから心配だとか、そんな話。

最後に、ジジイは妙な事を言いだした。

「あんたの連れ合いは、あれは良くない。
居心地が悪いから、もう出て行かなくてはならない」

失礼なジジイだと思って、
それ以降は無視した。

翌朝もおにぎりを作ってきてくれた彼女に、
昨夜の事があって、隣の奴はどんな奴か尋ねると、

「ここは4人部屋だけど、
○○さんの隣は入院した時からパッと見は空いてるよ。
でももう何もいない」

と。

パッと見はって…。

ちなみにその晩から、
金縛りのも嫌な感じで眠れない事もなくなった。

その後無事に退院したけど、普段から

「見えている」
「全て分かっている」

的な事が色々あって、
頼れる彼女だけど少し怖い。


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