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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】何もない壁

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私はバーでバーテンドレス(バーテンダーの女版です)をしてます。

スタッフはオーナーと私だけで、
ビルの二階にある小さなバーです。

店の入り口から一番近いカウンターの席に、
時々、ふと人の気配を感じる事があり、

「あ、お客様かな?」

と、
カウンターから身を乗り出し気味に見ても
人は居ません。

そういう事が店に入ったばかりの頃は、
気になって仕方なかったのですが、
一年もして慣れてくると、
気にも留まらなくなりました。

先日、常連のお客様が結構な量のお酒を召し上がった後、
例の一番入り口寄りのカウンターに座って、
何もない壁に向かって突然話し始めた時ドキっとしました。

それが、相槌を打ったりする会話形式のリズムなんです。

最初は酔っ払ってるからなぁ…と思って、
面白半分で見ていたのですが、
会話の内容が妙に現実的で、
次第に気味が悪くなり、
オーナーも

「○○さん(お客様)やめてくださいよ~(ニガワラ)」

と言いました。

お客様は、

「マスター、この子は苦労しとるわ」

「いくつなの?」

「薄着やね」

「一緒には行けんなぁ、まだ子供小さいし」

みたいな会話をしていて、
会話の端々から、
水商売をしている外国人の非常に若い女の子が、
そこに居るという事が聞き取れました。

ただ単に酔いが回ってるだけか、
担がれてるのか、
本当に何か見えてるのか、
分からなくなって、
そのお客様から離れてました。

お客様が帰ってから、オーナーは、

「居抜き(店舗の中身そのままの状態)で買った物件だから、
そんな事もあり得るんかもしれん」

と、憂鬱そうな顔で言ってました。

その日から5日後に、
そのお客様が心筋梗塞で亡くなった事を、
そのお客様と同じ会社の同僚の方が、
来店された時に聞きました。

正直、鳥肌が立ちました。

かなり懇意に通ってくださっていた、
お客様でしたので。

「一緒には行けんなぁ」

って言っていたお客様の会話の前後を、
嫌な方に考えてしまいます。

もしかしたら、
世の中には気付いてはいけない物があるのかもしれない、
と思いました。

私もオーナーも、
今はあのカウンターに気配を感じても見ないように、
あの席にはなるべくお客様を座らせないようにしています。

オーナーは

「早く移転したい」

と言っています。


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