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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】案山子の神様

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田舎住まいなので、
通学するときにはいつも田んぼの脇道を通っていた。

その日も家に帰る為、
いつものように田んぼの脇道を、
カエルの鳴声を聞きながら歩いていた。

すると田んぼの中に、
ピンク色の割烹着のような服を着た人が立っているのに気が付く。

「ああ、田植えか何かしているんだな」

そう思って良く見てみると、
何か動きがおかしい。

片足で腰をクネクネさせながら、
白いビニールの紐のようなものを、
新体操をしているかのように、
体の回りでグルグルさせている。

何と言うか、
フラフープをしているような、そんな動き。

変な汗が、
俺の体中からフツフツと湧き出てきた。

しかもソレは片足でケンケンしながら、
少しずつコチラに近付いて来ている。

ゲコゲコと蛙の鳴声が響く夕焼けの田んぼの中で、
俺は何故か動けずにソレを見ていた。

腰をクネクネさせて、
ピョコピョコとコチラにやって来るソレに、顔は無かった。

と言うか見えなかった。

写真でブレた時みたいな、
激しく顔を振っている。そんな感じ。

体は普通に見えるのに、
まるで顔の部分だけぼやけていると言うか…。

俺は目がかすれたのかな?と思い、
何度も目を擦ってみたが、
ソレの顔は相変わらず見えない。

しかも、もう目の前まで来ている。

「ああ、こらもう俺の人生終わったな」

そう思ったと同時に、
涙が物凄い勢いで流れた。

目が痛くて開けていられない程に…

俺はその痛みと恐怖で気絶してしまったらしく、
次に目を開けた時には自宅の布団の中でした。

そこには俺を囲むように、
親父と祖父、祖母と近所の坊さんが居て、
なにやら念仏のようなものを、
声を揃えて唱えている。

なんだかその状況が可笑しくて、
「ブフッ!」と吹き出すと、
祖母がグッっと俺の体を押さえ付けて、
「ジッとしてろ!」と低い声で言った。

結局それは、
俺が目覚めてから1時間程続いたのかな。

その後、祖母に聞いた話しでは、
俺が出会ったアレは『案山子の神様』とかなんだけど、
その案山子は寂しかったのか何か知らないが、
俺を自分の仲間にしようとしたらしい。

「連れてかれたら、一生泥の中で暮さなきゃいけねえんだぞ」

と、祖母は最後に言いました。

おかげで今でも、
田んぼに案山子がポツンと立っていると、
恐くてしょうがないです。


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