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それは、
私が友達の家から帰る途中に起きた事です。
時間はAM1:00くらいです。
当時、バイクで友達の家から帰る途中、
バイパスで大きな事故があり渋滞していて、
全く動きませんでした。
抜け道を通って帰ろうとしたんだけど、
こっちも既に渋滞してました。
バイクだったのですり抜けて行けばいいんだけど、
もう一本旧道がある事を、
以前に友達から聞いていた私は、
迷わずその道を選びました。
道は農道のようで、
軽トラが走れるくらいの幅で、
コンクリートの道です。
その道を走っているとトンネルがあり、
その先のカーブに差し掛かると、
目の前が真っ白になりました。
真っ白と言っても、
目で見ると言うより、
脳に直接映像が映ってる感じです。
あわててブレーキかけたら、
後輪がロックして転倒しました。
バイクを見ると、
見事に側溝に落ちてました…。
自分の怪我の具合を見ると、
膝をすりむき、右手で受身を取ったせいで手袋が破けて、
力が入らない状態です。
とりあえず、
バイクを側溝から上げようとしたけど、
150キロ以上なので持ち上げる事ができません。
携帯も無い時代だったので、
途方に暮れながら一服してたら、
偶然にも車が来ました。
ご親切に、車から降りて、
バイクを引き上げてくれました。
止まってくれた車は、
当時でも古いと思うような赤いシビックで、
手入れをしっかりしていて光沢があり、
持ち主は車が好きというよりも、
物を大切にする人だなって印象が、
今でも残っています。
バイクを引き上げてくれたのは、
二十歳そこそこのカップルで、
生真面目そうな人達でした。
私が改めて御礼に行きたいので、
「電話番号と住所を教えてください」
と言うと、男性は
「お礼はいいよ。気をつけてね」
と言いました。
何度かそんなやりとりをしていたのですが、
結局教えてはくれずに、
「この近所に住んでいる」
と言って立ち去りました。
女性の方は車に乗り込む前に、
にっこりと微笑んでいたのがとっても印象的でした。
後日、ゼンリンの地図で調べて
近くの民家にうかがったのですが、
誰も知らないとの事です。
あきらめてコケた現場に行こうとすると、
背筋がぞっとしました…。
その道は車が通れないように、
土管を置いてあるのです。
反対側の入り口?にも同じように。
バイクや人は通れるように、
間隔は開いているのですが…。
昨日今日置いたとも思えないですし、
抜け道もありません。
そして、廃墟となったホテルに、
赤いシビックが放置してあるのを発見。
こっちの車はサビサビでボロボロで、
かなり昔しから放置されているみたいでした。
何かわからないけど、
その車に一礼して去りました。
いまでもあの事は、
頭の中に靄がかかったままです。
一体、なんだったんだろうか…?
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