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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】ドイツ将校

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俺の嫁の爺さんから聴いた話…

時は1944年、
11歳になるP君はポーランドに住んでいた。

当時はナチに占領されていた事もあって、
生活は苦しかったらしい。

無論P君の家も(ユダヤ人ではなかった)
まともな食事を食べられる余裕すらなかった。

P君の家はユダヤ人収容所が近く、
村にはドイツ兵であふれていたそうだ。

ある日、
P君が配達の仕事を終え(親の仕事の手伝い)、
家へ帰る途中の事。

ユダヤ人収容所がある森の付近の道を、
自転車で走っていると、
前からドイツ軍の車が走ってきた。

P君は即座に自転車から降りて端に寄った。

しかし車は通り過ぎず、
P君の前で止まり、
中からドイツの将校がおりてきた。

しばらくその将校はP君の顔を見つめて、
しきりに頷いていたらしい。

ふいにその将校はニッコリとほほ笑みながら、
ポケットからチョコを差し出した。

P君は受け取って

「ありがとう」

と言った。

将校は、

「これから毎日、
この時間に私の話相手になってくれたら、
その分だけチョコをあげよう」

と、ほほ笑みながら言ったそうだ。

P君は頷き、

「わかりました!」

と言った。

その次の日から、
P君は毎日仕事帰りに、
森の端道で待っている将校に会った。

将校はその都度チョコを渡し、
P君は歩きながらチョコを食べ、
その日あった出来事などを話した。
(何を話していたかは忘れたらしい)

将校は自分からは話をせず、
終始ほほ笑みを絶やさず、
頷くだけであったという。

そんな日が続いたある日、
いつも待っている将校がいなかった。

P君はチョコも食べたいし、
何よりも好奇心で、
森の中にある収容所へと向かった。
(将校から聞いた)

近づいてはならないと将校から言われたが、
好奇心が勝ったらしい。

森を歩いていると(将校から聞いた)
何かが腐ったような匂いがする。

森を抜ける途中、それはあった。

大きな穴。沢山の死体。

P君は叫び声一つ上げず、
ただ震えながら見ていた。

その時、
後ろからドイツ兵に肩を捕まれ、
そのまま収容所の将校の部屋に連れていかれた。
(どのくらい歩いたか、収容所内をどう行ったか、
まったく覚えてないらしい)

部屋に入ると、
大きな机に将校は座っていた。

後ろの壁には大きなヒトラーの肖像画。

P君は今になって震えが止まらず、
将校をちらちら見ていた。

将校は相変わらずほほ笑みを絶やさず、

「そこに座りなさい」

と言い、P君が座るとチョコを差し出した。

そして、

「さあ、食べなさい」

と言った。

P君は、
もう食べるどころではなかったそうだ。

P君は

「なぜ、あんなことをするんですか?」

みたいな事を言ったらしい。

すると将校の笑みが急に消え、
P君の肩に手を乗せて、
ゆっくりこう言ったそうだ。

「あれを見たのかい?」

一回頷いて、顔を近付けてくる。

「人間はね…何にだってなれるんだ。さあ食べなさい」

P君はこの時、
泣きながらチョコを無理矢理食べたそうだ。

その後、
ドイツ軍の車で家まで送ってもらい、
以後部屋の中に閉じこもっていたそうだ。
(自転車は兄が取りにいった)

P君とは、私の嫁(ポーランド人)の爺さん。

爺さんは一昨年他界した。

ドイツ将校の名前は不明。

戦後どうなったかも分からないそうだ。


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