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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】火事現場のお婆さん

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もう30年も前の話。

当時俺は小田急線の経堂に住んでてさ、
夜中に城山通り沿いのコンビニに、
夜食を買いに行った。

自転車で城山通りを走ってて、
コンビニの近くのバイク屋の前を通りかかった時、
なんか焦げ臭い匂いがして止まったんだ。

バイク屋はシャッターが閉まってて、
中で誰か作業でもしてんのかなと思ったけど、
気になったんで建物の横にいってみた。

そしたら、
そのバイク屋の2階の窓が開いてて、
そこから薄っすらと煙が出てる。

2階は電気もついてなく真っ暗で、
もしかして火事?と思って見上げてた。

そしたらその窓から、
白い下着?かワンピースみたいな服を着たお婆さんが顔を出した。

俺は真下にいたんで、
思いっきり目があっちゃった。

もし火事とかだったら、
その段階で何か言ってくるだろ?助けて、とか。

でもお婆さんは、
何も言わず俺の顔を見てる。

あまりにも普通なんで、
何か気まずくなって、
小さな声で

「大丈夫ですか?」

って聞いたら、
余計なお世話だ、って感じで、
何も言わずにすーっと窓を閉められちゃった。

こりゃ、サンマでも焼いてたかな?なんて思って、
もう行こうとしたんだけど、
どうも気になっちゃって立ち去れずにいたら、
都合よく道の反対側を自転車のおまわりさんが通りかかった。

俺はおまわりさんを呼んで、

「何かこの家変ですよ」

って言って、
二人でバイク屋の裏側に回ってみた。

裏に回ってみると、
バイク屋の2階は住居になってて、
そこのドアの隙間から明らかに異常な量の煙が出てた。

俺は慌てて、おまわりさんに

「中にお婆さんがいます!」

って言ったら、
おまわりさん、ドアを体当たりで開けちゃった。

その瞬間、
ものすごい量の煙が噴出してきて、
俺はギブアップ。

おまわりさんは何とか中に入って、
お婆さんを助けようとしてた。

そこはアパート密集地帯だったんで、
俺はとにかく大声を出しながら、
裏の部屋の扉を叩きまくった。

そしてまわりの住民と、
今思えば笑っちゃうけどバケツリレー。

そんなもんで消えるはずもなく、
火はどんどん広がっていって、
俺はもう完全にお婆さんのことはあきらめてて、

「もう危ないからみんな避難した方がいいよ」

なんて言ってた。

そしたら、
やっぱりおまわりさんはすごいもんで、
とうとう燃える家の中から真っ黒な顔をして担ぎだしてきた。

俺達も手を貸して安全なところに横たわらせて、
よく見たらそれはお爺さんだった。

着てるものも全然違う。

ありゃーと思って見上げたけど、
どう考えてももうお婆さんの救出は不可能。

やっと消防車が駆けつけて消火を始めた時には、
2階は火の海だった。

その後、お爺さんは一命を取りとめたらしい。

お爺さんはバイク屋とは無関係で、
2階を借りてただけ。

家賃もかなり滞納してたようで、
自殺?って可能性が高いみたいな話を聞いた。

俺はその後第一発見者ってことで、
消防から賞状をもらった。

ところでお婆さんなんだけど、
そんな人いないんだって。

お爺さんはずっと一人暮らしだったらしい。

警察も消防も、
お爺さんと見間違ったんでしょって、
さらっと流しやがった。

見間違いのはずないんだけど。

だって助け出されたじいさんはハゲ頭だったけど、
俺はばあさんの髪型まで覚えてるし、
何よりも、俺の目の前で窓を閉めやがったんだぜ。


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