スポンサーリンク
古い寺の跡がある山に登った時の話。
山道歩いてて、
道端に仔猫のきれいな死骸を見つけたんだけど、
夕暮れに下山するときにはもう、
内臓とかグチャグチャになってた。
鳥や獣に食い荒らされたんだなぁと思い、
手を合わせた途端に、
山上の寺の鐘がいきなりガンガンガンガンガンと
ありえない速さで連打されて鳴り響いた。
僕は無性に恐ろしくなって逃げるように下山した。
多分どこかの馬鹿がいたずらで鳴らしたんだろうけど、
タイミング悪すぎ。
駅に着く頃にはもう日が落ちていて、
電車のシートに座ってやっと安心できた。
で、動き始めた電車の窓から山の方角を見て思い出した。
確かに寺の跡はあったけど、
もう廃墟になっていて、
鐘は取り外されていたのだ。
- 関連記事
-
スポンサーリンク