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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】山中の雪道で

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俺は霊を信じていたのだが、
今まで一度も見たことがなかった。

今から3年前までは…

俺らは、俺の彼女と友達2人、
計4人で湯沢のスキー場にスノボをしに行った。

湯沢にはSのリゾートマンションがあって、
そこに2泊3日の予定で行った。

その時期は吹雪がすごく、
2泊3日のうち2日が吹雪のせいでまともに滑れなかった。

最終日もあいにくの吹雪。

午前中はそれでも気合を入れて滑っていたが、
午後になるとますます吹雪は強くなり、
夕方前に切り上げた。

マンションに帰り一息をつけた僕らは、
帰る支度をして一路家路へと向かった。

みんな東京に住んでいるので、
帰りは湯沢から関越自動車道にのり、
外環に出る予定だった。

しかし、
吹雪のために湯沢のインターが通行止めになっていて、
しばらくインター前で様子を見ていた。

しかし復興するめどが立たないので、
下の道で帰る事にした。

思えばそんなに急いでもいなかったから、
いったんマンションに帰り、
復旧してから上で帰ればよかったと思う。

下の道で行くことにした僕らは順調に進んでいった。

しかし次第に車の出入りが少なくなっていく。

山道にさし当たった時に、
車の異常な動きに気づいた。

俺は後方のシートに彼女と座っていたが、
どうも車の動きと友達のハンドルの動きがあっていない。

あまりの雪道でタイヤが滑っているのだと思っていた。

しかし、
尋常じゃないタイヤの滑りにおかしいなと思った俺は、
友達に

「かなりタイヤが滑るね、
遅くなってもかまわないから安全運転でいこーぜ」

と言った。

いつもの彼ならドミノピザのデリバリ風に

『安全運転でいってきまーす』

って言うはずが、
何も返答はなかった。

どうしたんだろうと思った僕と同じように、
助手席にいた友達もそう思ったらしく、
二人で顔を見合わせて、その友達の顔を見た。

その友達は、
今まで付き合ってきた9年間の中で、
一度も見せたことのないような怯えた顔をしていた。

彼は俺らの返事には答えず、
バックミラーを何度も見るばかり。

不審に思った助手席の友達が後ろを振り返ったと同時に、
俺もそいつにつられて後ろを振り向いた。

そこにあったのは、
車にしがみついていた女だった。

しがみついているというか、
車を止めようとして、
車のウィングにしがみつき足でブレーキをかけているようだった。

驚いた僕は、彼女に

「後ろを振り向くなよ」

と言い、
運転している友達に

「もっとスピード上げろ!」

と叫ぶように言い放った。

今まで俺等の言葉には反応していなかった友達が、
ふと我に返ったのか、

「分かった」

と、恐怖をこらえ弱い声で返事をした。

車は滑る雪道をものともせず、
猛スピードで山道を駆け抜けた。

普通、スピードを上げると
余計にタイヤが滑るものだが、
不思議と安定し始めた。

恐る恐る後ろを振り返ってみると、
ウィングにしがみついていた女は振り下ろされたか、
その場にはいなかった。

と、安心しきっていた俺等を、
彼女の「キャー」と言う声が眼を覚まさせた。

彼女の横の窓ガラスにその女が映っていた。

女は走っていたのだ。

時速60キロは出ている車に、
走って追いついてきたのだ。

一瞬ちらっとこちらを向いたその顔は、
にたにたと笑っていたのを覚えている。

俺達はどうなるんだろうと思っていた矢先、
あまりの恐怖に友達が車のブレーキをかけた。

雪道でスピードを出し急ブレーキをかけたんだ。

普通は車が滑る。

しかしABSを搭載していたせいもあり、
車は安全に止まった。

気が付くと女は僕等の目の前にいた。

友達は「うわー」っと言いながら、
アクセルを目いっぱい踏み女に向かっていった。

女に車が接触する!と思った瞬間、
女はまたにたにた笑っていた。

しかも、当たった感触も轢いた感触もなかった。

僕等はずっと続く恐怖に耐え車を走らせた。

どれくらいだっただろうか?

車は市街地に着いた。

僕は

「はじめに見つけたコンビニに入ろう」

と友達に言うと、
ほどなく一軒目を発見し、
コンビニに入ろうと右折をした。

しかし、
右折をしようと車を減速しようとしたその瞬間、
バツンと音がした。

チェーンが外れたのだと思い、
コンビニに着くと僕等はタイヤを見た。

そこには女性と思われる大量の髪の毛が、
ゴム製のチェーンに絡まっていた。

その後、僕等は何ともない。

スノボに行ったメンバーに、
霊感がある人も一人もいなかった。

二度とあの三○峠には近づきたくない。


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