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うちには曰くつきの人形がある。
ばあさま曰く、
明治時代に夭折された若様を模して作られた由緒あるもので、
その若様が人形に入っていらっしゃるそうだ。
ある日、その人形が盗まれた。
泥棒というか、
まあ、何というか母の知り合い(以後Aさん)にだ。
一ヶ月後、
その人形は無事に帰ってきた。
返しに来たAさんは憔悴しきっていて、
手足には包帯。
聞けば、
ドリフのような落し物(棚の上から落下物→頭にスコーンとあたる)が続き、
ついには枕元には白い狐様が立ち、
『かえせーかえせー』と手首足首をべちべち叩いたそうな。
叩かれた後はくっきりと跡が残っていた。
肉球型に。
あれ、ちょ、おま、
人形についてたのって若様じゃなかったの?狐なの?
え?と軽く混乱しつつも、さくっと24。
Aさんはさらに余罪がぽろぽろ出て、
タイーホされましたとさ。
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