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実家の裏に、
丘に毛の生えた程度のちっこい山がある。
たけのこが生えたりするし、
小さい崖とかお堀の跡とか遊び場所に事欠かなくて、
小さい頃はいつも遊んでた。
で、山の中に一箇所、
お地蔵様とおぼしき石がたくさん置いてある場所があった。
一応その山は我が家の私有地なんだけど、
いつからあるかわからないらしい。
誰も手入れしたりしないんでコケも生え放題だし、汚れ放題。
倒れてるのもあったりして、
子供心に可哀想だと思って全部並べなおし、
家から持ってきた水と雑巾で掃除をしたりした。
そこでやめときゃいいのに、
お子様だった私は
「ついでにお化粧も」
と思って、
その辺になってた烏瓜を取ってきて、
お地蔵様の頭にすり潰しつつこすり付けた。
「それはだめ!!」
かなり焦った声で後ろから声をかけられ、
振り向いても誰もいなくて、
お地蔵様の方を見ると、
さっきまで頭の上に鎮座してた烏瓜がちょっと離れたとこに落ちてた。
お地蔵様ごめんね…
怒らないでくれてありがとう。
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