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当時の家に住んでいた頃なので、
年は3~4歳頃だったと思います。
その頃は都内の一軒家に住んでいまして、
昼間は祖母が私と妹の面倒を見てくれていました。
家の間取りの詳細は覚えていないのですが、
1階には和室が二部屋ありました。
普段は部屋を仕切るふすまを脇に寄せて、
続き部屋として使用していた気がします。
暖かな明るい陽射しが畳に落ちている、
そんな昼間の出来事です。
祖母と妹は奥の部屋、
私は手前の部屋にいました。
なにかの用事があったのでしょうか。
祖母が私を奥の部屋に呼びました。
祖母の元へ向かおうと、
二つの部屋を区切る敷居を跨ごうとした時です。
敷居の上に直径15cm程の黒い物体が、
等間隔にポツポツとおいてある事に気がつきました。
見ると、
おもちゃのトラックのタイヤそっくりのもの。
さらにじっくり見てみると、
そいつの側面に野太い毛が
ビョンビョンと伸びているのも確認出来ました。
上から見ると、
地図記号の『工場』みたいな感じ。
直感で
『こいつは生きている』事が分かりました。
私は恐怖で大泣きしながら
「変な物がいる!」
と訴えるも、祖母は
「そんな物は居ない、
早く此方に来なさい」
とつれない返事。
どうしようもなくて、
『毛タイヤ』がいない箇所を跨ごうとするも、
そいつらは私が通ろうとする位置へいつの間にか移動してしまう為に、
通れません。
(移動は敷居上のみに限られていたようです)
そうこうしている内に、
祖母の苛立ちもMAXになって来ました。
意を決して『毛タイヤ』を跨いだ瞬間、
両のスネにぞわッとする感覚がのぼり、
すね毛がびっしりと生えました。
それも剛毛。
その後は覚えていないのですが、
今もすね毛が濃いのはそいつらのせいだと思う。
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