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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】変な家族旅行

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両親からの又聞きの部分が多いので、
想像っていうか妄想な部分も多々あるので勘弁。

そのかわりマジ話です。

子供の頃、
姉を含めた家族4人で出かけることがよくあった。

よくあったなんてレベルじゃなく、
休みが合えば確実に出かけてた。

でもな、旅程が変だった。

俺んち北関東なのに、
神奈川で一泊してネズミの国に行ったり、

どう見てもヤクザが大好きな黒塗りのあの車を
レンタカーで借りてきたり、
民宿って話だったのにどう見ても普通の家屋だったり…。

帰郷した時その話になってな、
さりげなく両親に聞いてみた。

そしたら両親、
ケラケラ笑いながら言うんだよ。

「あれは除霊」

だって。

意味がわからん俺に得意げに話す両親。

なんでも、
俺の姉にはよくわからん浄化機能があって、
姉が一晩いた場所は霊的にとても清められるのだそうだ。

…理屈は解った。

納得はしないが。

「そういえば、高そうな旅館に泊まった時に、
俺と姉美(仮名)だけ10人くらい泊まれそうな部屋で
寝たことがあったな。
あれは子供心にも変だと思ってたんだ…」

「えーと、○○館だったかしらね?
その部屋でじさt…」

「みなまで言わんでいい!
つーことは、あれか、俺も実は浄化作用?」

「あんたにあるわけないじゃない、ケラケラケラ。
あんた一緒の方が姉美も納得してたし」

「…、だろうな、俺、霊感無いし」

「あら、姉美だって全く無いわよ」

「そうなのか?」

「そうよ」

「じゃあ、なぜ浄化機能とか判るんだ?」

「そりゃあんた、先方から姉美へのご依頼だもの?」

「は?」

母の説明を簡約すると、

『幽霊が出て困ってるので姉美さん貸してください』

ってことだ。

「そんなに有名なのか?姉美は…」

「うーん、口コミで広まったのかしらねぇ?」

「そんな口コミ嫌だぞ…
っていうか、毎回巻き込まれてた俺って完全に被害者だよな…
知らぬとは言え、自殺者の出た部屋とか、事故車とか、
幽霊の出る物件に連れてかれたんだろ?」

「そりゃあんた、
俺男(仮名)がいないと姉美がついて来なかったからじゃない」

「…そうなのか?」

「あら、気付かなかったのあんた?鈍感ねぇ。
姉美の定期入れの中に、
あんたのプロマイド入ってたのよ♪」

「…初耳だぞ」

「ケラケラケラ、私たちが止めなかったら、
間違いなくあんたの●貞は姉美に奪われてたわよ」

「さらっと怖い話するんじゃねーよ!」

「だって、中学生になるまで姉美は、
あんたと結婚するって言ってたのよ。
普通はお父さんて言うところなのにねぇ」

「知るかそんなの!
それよりあれだ、その除霊とかで毎回マージンとかもらってたのか?」

「マージン、て言うか『旅行代』?」

「…よーくわかった…
ていうか、姉美ってその道で食っていけるんじゃねーのか?」

「姉美にその気が無いから無理よ」

「もったいない…」

「でもね、選挙の時期になるとあの子引っ張りだこなのよ」

「なにゆえ?」

「選挙事務所の初陣式であの子がいると、
100戦100勝なんだとか。
○○○○○なんかも毎回来てるわよ、今回も」

「待て待て待て待て、
○○○○○って国会議員の大臣じゃねーか(正確には元大臣)、
それが姉美のところに?」

「そうよ、直々に!」

「お前が威張るな!
でも、以前言ってたな。
選挙事務所で手伝って打ち上げでビール呑んだって…
姉美って実は凄いのか?」

「さぁ…」

「…」

とりあえず親もこんな親なので、
姉美が悪の組織に利用されることも無ければ、
世界平和のために利用されることも無いと思う。

しかし、なんていうか、
姉に対する見方が少し変わったのもまた事実だ。


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