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高校の修学旅行で、
京都の某寺院に行った。
そこは血天井で有名なところらしく、
見上げると確かにどす黒い手形や、
血だまりに倒れこんだと思しい人型等が
一面に浮かび上がっている。
こんなもんで供養になるのかなー…
などと思いつつ、
本堂で坊さんの案内を聞いていた時の事。
突如、左わき腹がキリキリと痛くなってきた。
腹でも冷やしたか?そんなことを考えるうちに、
ますます痛みは強くなってくる。
脂汗が浮いてくるほどの激痛になった頃、
ようやく坊さんの話は終わった。
痛みに耐えつつ寺の外に走り出ると、
そこには既に別のクラスの友人2人が立っていた。
不思議なことに、
そのときにはもう痛みは嘘のように引いていた。
「やっぱ何か見た?」
…そう言われても一瞬事情が飲み込めなかったが、
その2人が普段から『見える』体質だったことを思い出した。
「武者みたいな人いたよね」
などと話し合う2人に、
腹が痛くなって出てきた旨を告げる。
すると、「ああ」と納得したように彼らは、
「切腹するときって、大体左から刀入れるよね」
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