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知り合いの話。
猟師を長く務めていた彼の曾祖父、
その葬儀でのこと。
火葬場で納骨する際、
お骨と遺灰に混じって、
何やら丸い小さな粒が沢山見つかった。
金属の玉みたいだが、
数十個にものぼるその正体が家族の誰にも見当が付かない。
かつての猟仲間だった老人がポツリと言った。
「鉛玉だな。昔は皆、
こういうのを自分で作って使ってたモンだ。
まぁ、このお人は特に業が深かったからなぁ」
曾祖父は腕が良く、
他の猟師が呆れる程、
沢山の動物を殺めてきたらしい。
遺族は鉛玉を骨壺には納めず、
別口で供養してから山に埋めたのだそうだ。
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