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友人の話。
馴染みの山道を一人歩いていると、
行く手にいきなり川が現れた。
流れは結構早くて幅もそれなりにあり、
ちょっと歩いて渡れそうにない。
「・・・妙だな、
こんな所に川なんて無かった筈だけど・・・」
そう訝しく思いながら、
腰を下ろして一休みすることにした。
煙草を取り出して、
火を付けた次の瞬間、
サーッと水が引き始め、
あっという間に川は姿を消してしまった。
驚いた彼は川のあった場所へ駆け寄り、
地面を調べてみた。
土は黒色に濡れており、
先程までここに水が流れていたのは間違いない。
まるで狐につままれたような思いで、
かなりの時間そこで呆けていたそうだ。
水は二度と流れてこなかったという。
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