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知り合いの話。
彼は山で林檎農家を営んでいるのだが、
かつて奇妙なことがあったという。
真夜中に、
誰かが扉を叩く音がする。
誰かと問えば、
「みのっておるんじゃぁ」
とのみ返事があった。
そこで戸を開けてみると、
そこには誰の姿も見つけられない。
ただ、よく熟した林檎の実が一個、
ぽつんと目の前に落ちていた。
その年は大豊作のため、
数量調整で実を採らないでいた木が
何本かあったらしい。
その実をすべて採ってしまうまで、
不思議な声は毎晩のように家を訪ったそうだ。
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