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猟師に聞いた話
猟を終え、
軽トラックで山道を下っていた。
荷台の檻には犬が2頭。
途中、
うっそうと茂る森に差し掛かったところで、
突然犬たちが吠え始めた。
何ごとかとバックミラーを覗く。
荷台を見通す小窓に、
一瞬人の顔が覗いたかと思うとすぐに引っ込んだ。
異様なまでに無表情な男の顔。
驚いてブレーキを踏み、
車を降りて荷台の方へ。
そこに人の姿はなく、
檻にも異常はなかったが、
中の犬が1頭消えていた。
もう1頭の犬は『何か』に怯え切っており、
以来猟犬としては使いものにならなかった。
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