スポンサーリンク
ある貧しい街に女の子がいた。
女の子は自分のことより人のことを真っ先に考えるような子で、
自分の弟だけじゃなくて、街の子供達みんなに優しかった。
珍しくお小遣いをもらったことがあったんだけど、
その時もお菓子を買って子供達と分け合った。
みんなが先を争ってお菓子を食べたので、
女の子はほんのかけらほどしか食べられなかったんだけど、
それでも女の子はにこにこと笑っていた。
ある年のクリスマスの後に女の子は、
お金持ちそうな女の人が
ガラスでできたクリスマスツリーを持っているのを見た。
木も飾りも全部ガラスで出来ているんだけど、
その飾りの中でも女の子が特に気に入ったのは
クジャクの飾りだった。