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爺さんが死んだ時の話。
爺さんの部屋の整理を俺も手伝ったんだが
押し入れに古い木箱が入ってた。
開けてみると、どうやら戦争の時の
思い出の品々が入ってるみたいだった。
俺はそれをこっそり自分の部屋に運んで調べたんだ。
何かお宝が、例えば刀とか軍服とか
カッコイいものがあるかもと思って。
今思えばとんでもないバカなガキだった。
中には赤茶色のぼろ切れ、銃剣の剣、水筒や変な置物、手帳、
ワケわからんガラクタ、何枚かの写真、そして…白っぽい何か。
「なんだこれ?」
白っぽい何かは布にくるまれてた。