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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】ベレー帽のおばさん

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以前、彼女の買い物に付き合ったときの事です。

何軒かのショップを冷やかした後、
少し休もうと喫茶店を探していると、
時計屋のショーウィンドウに飾ってある時計が目に付いたのです。

なかなか良いデザインで、
彼女も気に入ったみたいでした。

値段もさほど高くない。

私は少し早めのバースディプレゼントとして、
それを買ってあげることにしました。

店を出ようとしたとき、
ベレー帽をかぶった猫背の40代のおばさんが
ずかずかと入ってきました。

「あそこに飾ってあった時計はどうした、
あれは私が買うはずだったんだ」

と、金切り声で店員に言いました。

私の彼女は反射的に
さっき買った時計を隠しました。

店員は

「2、3日ほど前に
あなたくらいの女性が買っていった」

と言いましたが、

「お金は持ってきたんだ」

と、小銭入れのような
小さな財布を見せていました。

そのおばさんはあきらめて、
時計を買った者へ対する呪詛の言葉を吐きながら出て行きました。

店員に聞くと、
ベレー帽のおばさんが言っていたのは私の買った時計で、
今まで何回も

『次はお金を持ってくるから』

と言っては、
その繰り返しだったそうです。

私達はファーストフード店で休んだあと、
映画を見て夕食を食べに行こうと歩いていた時、
自動販売機に硬貨を入れているベレー帽のおばさんを見つけました。

こちらに気付いた様子もないのですが、
私達は足早にその場を去りました。

夕食を済ませ、
彼女を駅まで見送りに行きました。

駅構内の本屋にあのベレー帽のおばさんがいるのが見えました。

地図のコーナーをじっと見つめています。

彼女が恐がったので
家まで送る事にしました。

小雨が降ってきたので傘を買って二人で住宅街を歩いていると、
後でクラクションがなりました。

振りかえると、
ベレー帽のおばさんが
横断歩道を小走りに渡って行くのが見えました。

次の日、
その時計を質屋に入れました。

買った1割にしかなりませんでした。


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