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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】黒ずくめのおじいさん

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数ヶ月前、
外出先で20mほど先に小さな人だかりができてるのを見つけて、
野次馬心でのぞいてみた。

その人だかりの中央には女性が倒れていて、
7人くらいが女性の周りを囲って無言ガン見。

遠巻きにも人が居て、
立ち止まったり覗き込んだり、

「倒れてるの?」

とかぼそぼそ聞こえる。

更にその遠くで、
待ち合わせでもしてるんだろう数人がちら見していた。

周囲の空気が異様だったのと私自身がチキンなのとで、
どうしたらいいものかときょろきょろしていると、
少し離れたところでこちらを眺めている、

全身黒ずくめで黒いこうもり傘をさしたおじいさん(?)がいるのを見つけた。

そのおじいさんを見た瞬間、なぜか

『この女の人が死んでしまうんじゃないか』

という不安に駆られて、
気がついたら女の人にかけより救急車を呼んでいた。

私が救急車を呼ぶと安心したのか、
野次馬の数人が立ち去ったけど、
残りは無言で私と女性を見下ろしてる。

その様子が恐くて、

「手伝ってください」

ともいえなかったんだけど、
女の人と待ち合わせをしていたらしい男性が到着したので、
少しは安心した。

数分後に救急車が到着。

救急隊員の人が女の人の容態を確認しながら、

「貧血もうんたらかんたら」

とかそんなことを言っていた。

すぐに救急車は病院に向かったんだけど、
その様子を一部始終眺めていた(私が来る前から居た)オッサンが、

「貧血ごときで救急車を呼ぶな」

「救急車をタクシー代わりにしやがって」

「そんなこともわからんのか」

と、私に聞こえるように嫌味を言ってきた。

めちゃくちゃ腹が立ったけど、
怒りで言葉もでなかった。

オッサンに背を向けて帰ろうとしたとき、
黒ずくめのおじいさん(?)が、
女の人はもういないのに、
まだこちらを眺めていることに気がついた。

野次馬もようやく退散し始めたのに、
おじいさんは全く動かない。

よくよく見ると、
おじいさんの目は女の人の倒れていた場所でも私でもなく、
このオッサンを見つめているのがわかった。

私は『ざまぁみろ』と思い、
すっきりしてその場を立ち去った。

でも、帰り道でこの黒ずくめのおじいさんの顔を思い出そうとしても、
全く思い出せなかったんだよね。

目の動きまで見えたはずなのに。

全身真っ黒で、
真っ黒なこうもり傘は確か。

顔は思い出せないけど、
なんとなく老人だった気がするので、
おじいさんと書かせてもらった。

さっきまで人の命を救いたいと思っていたのに、
嫌味を言われただけで、
オッサンの死を願った自分も恐いなと思った。

冷静になった今、
あのオッサンの健康を祈っている。


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