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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】宝物庫

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うちは両親が60年代生まれのアニメ・漫画オタクカップルで、
子供達(姉・兄・私)も全員見事にオタクに育った。

その為全員のお宝(漫画に小説に同人誌)の量が半端じゃない。

運良く田舎で土地が安いこともあり、
お宝専用物置と言うか離れを建てた。
中には箱詰めにされたお宝がぎっしりで、天井までダンボールが積みあがってる。
家族の間ではこの物置を、ふざけて宝物庫と呼んでいた。

ある年の夏、家族で1週間ほど旅行に出かけた。
のんびり遊んで帰ってきたら、
近所で事件が起きていた。

最近越してきた若い夫婦がいるんだけど、
奥さんの方が行方不明になっていた。

その夫婦は近所のA家の息子さん夫婦で、
同居するためにこちらへ越してきたんだけど、
都会生まれのお嫁さんはしょっちゅう実家へ帰りたいとこぼしていたそうだ。

だから最初は家出したのかもと思われていたんだけど、
どう探してもお嫁さんがよそへ出て行った痕跡が無い。

もしかしたら首でも括ってるんじゃないかという話も出て、
警察と近所の人総出で探したけど見つからない。

子供がまだ小さいし、
いなくなって数日は経つのに情報も無く、
近所ではみんな心配していた。

話を聞いて家族みんな驚いたけど、
そのお嫁さんとは付き合いが無いので心当たりも無い。

無事に見つかればいいのにと話し合った。

その晩、外からすごい悲鳴が聞こえて目が覚めた。

皆で外に飛び出すと、
兄が宝物庫の前で腰を抜かしていた。

「ひ、人が宝の中で死んでるー!」

全員で恐る恐る中を覗き込むと、
ものすごく臭い。

吐き気をこらえてよく見ると、
積んでいたダン箱がぐちゃぐちゃになっていて、
人らしきものがその下に埋もれているのが見えた。

急いで警察を呼んで掘り出してもらうと、
ぞっとするくらい顔が腫れ上がり、
皮膚もどす黒く変色した女の人が引っ張り出された。

腐乱死体かと思って震え上がったけど、
意識不明なだけど死んではおらず、
続いて呼ばれた救急車に乗せられ、
無事病院へ移された。

臭かったのは死臭じゃなくて、
垂れ流した排泄物が暑さで蒸れた臭いだった。

お宝はきっちり梱包していたから直接汚れなかったけど、
臭いは室内をクリーニングしてもらうまで取れなかった。

そしてこの女の人が、
行方不明になったA家のお嫁さんだった。

その後の調べと近所のおばちゃん達の情報網で分かったんだけど、
A家のお嫁さんには病的な盗み癖と買い物癖があった。

結婚前から色々やらかしていたそうだけど、
買い物代を稼ぐために子供の同級生の家や、
近所の家からもあれこれ盗んでいたのが見つかり、
それがきっかけでこちらへ引っ越した。

そして旦那さんの両親に同居兼監視されることになったんだけど、
最初に書いたように都会生まれの人だからここの土地には馴染めず、
カードも取り上げられお金も自由に使えなくなり、
嫌になって実家に帰ろうとした。

そこで逃げるついでに、
駄賃代わりにうちのお宝を盗んで行こうと考えた。
(この辺の発想は分からない・・・何で関係無いうちから?)

どうやらうちの冗談を小耳に挟んで勘違いしたらしい。

そして我が家が旅行で留守になったのを見計らって忍び込み、
お宝の山に潰された。

打ち所が悪くて起き上がれず、
そのまま閉じ込められて数日間。

真夏だったものだからお嫁さん、
怪我より脱水症状で大変な事になり、
あと2日も遅かったら本当に死体になっていたそうだ。

ついでに骨折数箇所に打撲だらけ。

うつ伏せに倒れた際に顔をぶつけ、
鼻と顎の骨まで折れていた。
(顔が腫れて真っ黒だったのはこのせい)

この後色々あったけど、
まずA家のお嫁さんは実家に返された。

被害届は出さなかったので前科は付いてないけど、
うちに何かしたら迷わず届け出すって話は付け、
念書も取った。

それから宝物庫の掃除代などを含めた慰謝料を頂いた。
(お宝自体は無傷だったんだけど、
夏場に放置された排泄物はとんでもないものだった)

あれから何年も経つけど、
未だに夏になるとあの事件と強烈な臭いを思い出す。


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