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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】深い霧

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知り合いの話。

親戚と二人で山菜採りに出かけたところ、
折からの深い霧ではぐれてしまった。

「おーい」と大声で呼びながら探し続けるうち
、霧の向こうから「おーい」と応えが返ってきた。

やっと見つけられたと喜んで、
「おーい」「おーい」と互いに呼び合いながら距離を詰めていき、
ようやく大きな木の下で落ち合えた。

しかしそこで出会った者は、
はぐれた親戚ではなかった。

霧を割って姿を現したのは、
藁製の蓑を身に付けた一つ目の大男だった。

こちらも仰天したがあちらも負けず驚いている様子で、
しばらくお見合いしてしまう。

やがて一つ目が口を開いた。

訛りが酷く聞き取りも容易でなかったが、
何とか意思の疏通が出来たらしい。

「どうやらお互いに、
相手を間違えちまったようだナ」

深く息を吐いてから続ける。

「この奥にはもう足踏み入れんナ。
儂ももう、こっから先は行かんけン。
お互イのハスミ(?)じゃあねえから、
戻れんようになるゾ。
お前さんも探し人が見つかると良いノ」

そう述べた後、
一つ目は霧の奥に戻って行く。

微かな呟きが耳に届いた。

「こうなシバイ(?)日にゃ、
イタケ(?)なキモ(?)と出会うちゅうが、
いやいや……」

訳のわからない単語混じりだが、
言っていることの意味は何となく理解出来た。

急に場違いな領域に侵入した気がして、
慌てて元来た方へ足を戻す。

それからしばらくして、
親戚とは無事に再会できた。

しかし山を無事に下りるまでは、
一つ目の話はしなかったそうだ。


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