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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】ミサキの嫁入り

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知り合いの話。

実家への里帰り、
夜の山道で車を走らせていた時のこと。

前方に明かりの長い列が見えてきた。

近づくにつれ、
大勢の人が提灯を下げて、
練り歩いているのが見て取れた。



列は道の端を歩いていたので
車と接触することはなかったが、
用心のために側を抜ける際は徐行してみた。

列の中程に籠が担がれており、
その中に花嫁衣装の女性が座っている。 「花嫁行列か、今時珍しい。
……っていうか、
何でこんな夜中にこんな場所を通ってるんだ?」

薄気味が悪く思えたので、
じろじろと見るような真似はせず、
充分遠ざかってから後ろを確認してみた。

つい先に行列がいた道は真っ暗で、
明かりなどどこにも見えなかったという。

帰宅後にこの話を家人にしたところ、
祖父からしつこくこう聞かれた。

「花嫁は乗っていたか?
いたんだな、間違いないな?」

安堵した様子にただならぬものを感じて、
一体どうしたのだと問うてみた。

「あれは昔から目撃されてる花嫁行列でな。
『ミサキの嫁入り』なんて、地元じゃ呼ばれてるよ。
正体は誰も知らねぇ。
籠に花嫁が乗っている時は、
何も問題なんて起こらないんだが……。
誰も乗っていないと、
次の日、村から娘が一人消えるってんだ。
山の神様に嫁に獲られるって言われてたけどな」

彼はその数年後に結婚し、
可愛い娘さんを授かった。

あの言い伝えを頭から信じた訳ではないが、
出来るだけ実家に娘さんを泊めないようにしているのだそうだ。

「いや、信じる信じないの前に、
あの行列を見ちゃってるからなぁ。
祖父さん祖母さんも、夜に娘は泊めん方がええ、って言ってくれたし」

難しい顔をしながら、
彼はそう言っていた。


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