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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】白壁でできた塀

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知り合いの話。

仕事で山に登った折、
奇妙な物を見つけたのだという。

森の中にちょっとした広い場所があって、
そこに綺麗な白壁でできた塀が三十メートルほども続いていた。

彼の背よりもかなり高く、
その下半分は見事な海鼠壁で仕上がられており、
一目で手間が掛かっているとわかる代物だった。

「こんな山奥に住んでいる人がいるのかな?」

好奇心を抑えられず、
塀に沿ってぐるりと回ってみた。

四辺を一周して、
思わず唖然とする。

「おかしい。
どこにも入り口や門がない。
内部にはどこから出入りするというんだ?」

その時、
塀の向こうでガサリと音がした。

誰かが乾いた下草を踏みしめたような音。

音が聞こえたのは一瞬で、
すぐに元通り静かになる。

突然、全身が寒気に襲われた。

息を殺しながら、
塀に沿って移動してみる。

歩を合わせるように、
ガサリガサリ続けざまに音がする。

彼が足を止めると、
音もぴたりと止まる。

まるで何者かが塀を挟んで、
彼の後をつけているかのように。

怖くなり、
そこから逃げ出すことにした。

幸い、
塀から離れる方へ歩く分には、
音はついてこなかった。

振り向いて確認することは出来なかったそうだ。

振り向くと何かが塀を乗り越えてきそうな気がして。

無事に山を下りた時には、
安堵のあまりへたり込んでしまったという。

以来彼は、
山の中でおかしい物を見ても、
自分からは近よらないようになったのだそうだ。


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