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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】九州南部の集落

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うちの一族はもともと九州南部の山間の小さい集落に住んでいて、
集落の名前(地名)=一族の苗字、集落全体が親戚って感じです。

そんなうちの一族に伝わる不思議な話です。

もともと別の土地に住んでいたらしいのですが、
戦に追われ、一族郎党でその山に逃げ込みました。

着の身着のままで、
上は老人、下は乳飲み子で、
食べるものもなくなり、
山中で精も根も尽き果てて、
あたりも暗くなり、
もはやこれまでか…
とみんな諦めかけたそうです。

すると闇の中から人影が現れ言いました。

「こんな夜中に幼子を連れて山に居る輩がいる、
と言われて様子を見に来たら、
本当にいるとは驚いた」

地元の人間が警戒して偵察に来たと思った長老が、

「明日になればすぐに立ちさる。
申し訳ないが見逃してくれ」

と頼みました。

人影は疲労困憊の一族を見回し、
しばらく考えると、

「ここでは夜露をしのぐには辛かろう。
あっちに窪地がある。
そこで火を焚き暖を取るといい」

そう言うと
山の中に去っていきました。

その場にとどまっても仕方ないと、
言われた通り窪地に移動して一夜を過ごしました。

夜が明けて、
とりあえず移動しようとすると、
山の中から

『鷹のような異形の男(口伝のまんま)』

がイノシシを担いで現れました。

驚いていると、

「姉者のお恵みじゃ。喰え」

と言いました。

その声は昨晩、
窪地を教えてくれた人影の声でした。

警戒しながらも、
腹をすかしていた一族は有難く頂きました。

ご飯を食べてる間、鷹のような男は、
長老たちに、どうしてここにやってきたのか、
これからどこにいくのか聞いてきました。

今迄住んでいたところを追われ行くあてはない、
と答えました。

鷹の男は話を聞くと、

「このまま山を下ると川にあたる。
そのまま川沿いに下ると大きな岩がある。
その辺りは弟の縄張りだ。
話は通してあるから、
そこに集落を作るといい」

そう言うと、
いつの間にか居なくなっていました。

あれは山の神の使いに違いないと思ったご先祖様は、
言われた通り川沿いにあった大岩の近くに集落を立てて、
以降、大岩周辺にいる神様を『山裾さま』、
山中で出会った鷹の男の神様を『山中さま』、
鷹の男が言っていた姉者を『山上さま』と呼んで奉りました。

以上が、小さいころに聞かされた集落創立の昔話です。


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