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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】藁編みの神様

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知り合いの話。

夫の実家である山村に里帰りしていると、
夜中に土間の方で何やら物音がする。

明かりを点けて見に行ったが、
寒い土間はシンと静まりかえったままだ。

首を傾げながら寝間に戻った。

翌朝、
目を覚ましてから土間へ行くと、
真新しい藁靴が置いてあった。

雪靴とも呼ばれる深い造りの靴で、
頑丈でしっかりとした見事な出来だ。

義父によると、
時々こういうことがあるのだという。

「夜中に土間で音がしたら、
その翌日には深靴が一足拵えてあるんだ。
見ての通りの良い出来だから、
昔は本当にありがたかったんだよ。
でも最近はもっと良い製品が出てきたから、
もう使わないんだけどな。
感謝してるから、
今でも神棚にお供えは欠かさないんだ」

「不思議なこともあるものね、
靴作りの小人さんでもいるのかしら」

子供の玩具にされている藁靴を見ながら、
そんなことを考えたそうだ。

その年は実家を発つ時、うっかりと子供の本を忘れてしまった。
ウルトラマンの怪獣図鑑だった。

次に里帰りした折、
奇妙な藁細工を見せられたという。

藁で編み込まれた人形が二、三体。

一目であの図鑑に載っていた怪獣だと判断できる、
これも見事な出来だった。

「孫があの本を忘れていってから、
こんなおかしなバリエーションが増えたよ。
藁編みの神様、創造意欲みたいなもんを掻き立てられたのかね。
ひょっとしたら、
靴や草履ばかり作るのにも飽き飽きしていたのかもな」

義父は苦笑しながらそう言っていたそうだ。


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