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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】川猿・淵猿

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知り合いの話。

彼の祖父はかつて猟師をしていたという。

遊びに行った折に、
色々と興味深い話を聞かせてくれた。

「ある淵近くの河原で、
連れと二人休んでた時の話だ。
真夜中、その連れがいきなり暴れ始めよった。
どうした!?って駆けよったら、
身体の横に小柄な猿のようなモノが取り憑いてる。
黒い手を伸ばして、連れの手首を握ってた。
大慌てて突き飛ばしたんだが、
そいつ今度は儂の腕を握ってきやがった。
握られた途端、視界が霞んで息が詰まってよ、
もうパニック起こしまくったわ。
目鼻口が、一気に水で溢れたんだな」

「後で考えると、
大方儂自身の涙や鼻水だったんだろうが、
そん時は必死でそんなこと考えるどころじゃなかった。
儂にしてみりゃ、水の中に顔沈められたようなモンで、
あん時はそのまま溺れ死ぬかと本気でビビッたわい」

「幸い、復活した連れが儂からそいつを引っぺがしてくれて、
何とか息が吐けた。
二人がかりで焚き付けや棒ッキレを持って、
死に物狂いで追いかけ回したよ。
猿ほどの大きさしかなかったんじゃが、
これがまたすばしっこくて、
おまけに触られるとこっちはたちまち溺れちまうときた。
立ち向かうのにえらく苦労したよ」

「それでも何とか散々叩きまくって、
ようやくそいつが逃げ出したんだ。
暗い河原をタタタッて走り去ってから、
ドポーンと淵に飛び込む音がした。
それっきり静かになったんだが・・・
とても淵を覗き込む気力が沸いてこなくてよ。
二人揃って寝ずに朝まで過ごすことにした。
火を起こすと、お互いあまりにも情けない顔してたんで、
それでまた疲れたな。
儂も連れの奴も、
涙と鼻水と涎を垂れ流しまくりのこぼしまくりだったから。
それからはもう朝まで何も出て来んかった。
日が昇ると、直ぐにそこを引き払ったわい」

「話に聞くところの“川猿”とか“淵猿”って奴だったかもしれねえな。
何でも毛の生えた河童みたいなモンらしいが、
あんな化け物に水ン中で捕まえられたら、
そりゃ何も抵抗できずに引き摺り込まれるだろうと思ったよ」

「河童の類ってのは怖えぞ」

祖父さんはそう痛感して、
それ以降家族が水遊びに出掛ける時には、
くどいほどに注意するようになったのだそうだ。


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