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【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】藪の中

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山仲間の話。

単独で入山中に、
不思議な光景に出会した。

行く手の繁みの中で男性が二人、
藪漕ぎしながら歩いているのだが、
ある程度進むとくるりと踵を返してから、
元来た藪中を戻っていく。

そのまま50メートルほど戻ると、
そこでまた180度回転し、
再びこちらへ向かって進んでくる。

その二人組は
そんなことを何度も繰り返していたのだ。

顰め面が見て取れるほどに近よってみたが、
向こう側は彼のことが目に入らないようで、
気が付きもしない様子。

「あのー、
何をしているんですか?」

流石に気になってそう声を掛けると、
吃驚した顔で立ち止まった。

二人して安堵の息を吐きながら、
こんなことを口に出す。

「あぁ良かった、人に逢えた。
僕ら、実は昨日からずっと道に迷ってて・・・。
ここがどこかわかりますか?」

「いや、あなた方、
ずっとそこでグルグル行ったり来たりを
繰り返していたんですけど?」

そう指摘された二人は、
彼にからかわれたものと思ったらしく、

「何を言ってるんですかぁ」

と苦笑しながら
こちらに向かってきた。

いきなり前を歩いていた方が立ち止まった。

ギョッとした顔で足下を見つめている。

「ここ・・・昨晩僕らがテントを張った場所だ。
このペグの痕、見覚えがある。
・・・嘘だろ、ここから半日以上は歩いている筈だぞ」

そう呟くと顔を上げ、
あれ?っという表情になる。

「何だ、ここ、
○○峠に下りる途中道じゃないか!!」

「・・・本当だ。
今まで嫌と言うほど通っているのに。
どうして気が付かなかったんだろう?」

どうやら後ろの男性も、
現在地の特定が出来たらしい。

二人して顔を見合わせて、
頻りに首を傾げている。

丁度、
下りる先が同じだったので、
彼も二人に同行することにした。

問題なく下山出来て、
礼を言ってくる二人に別れを告げたのだという。

「あの二人組、
揃って狐にでも騙されたのかね?」

そんなことを考えたそうだ。

しかしその三年後、
彼もその藪で道に迷い、
別の登山者に助けられた。

道を失ったのは、
正にあの藪の中であったという。

「・・・あそこの藪って、
何かヤバいモノでも潜んでいるのかな・・・」

以来、
彼はそこの道を利用しないようにしているそうだ。


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