【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】おとり鮎

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快晴の初夏、鮎釣りにでかけた。

鮎ってやつは縄張り意識が強い。

養殖鮎を生きたまま釣り針にかけてオトリとし、
周りに剥き身の針を流しておくと、
ケンカしてきた天然鮎が引っかかるという寸法だ。

朝から渓流にスネまでつかり鮎釣りを楽しんでいた。

ふと気付くと、
普段釣り人でにぎやかなその川に、
自分ひとりだけになっている。

まだ昼過ぎだというのに、
車一台通らない。

奇妙な静けさに、
彼は少々薄気味悪くなった。

その時、サオが大きくしなった。

かつてない強いアタリに、
彼は大物を確信し有頂天になった。

喜びいさんで、
糸をたぐり寄せた途端、
唐突に抵抗がなくなった。

がっかりした彼がサオを片付けようとして見た物は、
頭だけ残して食いちぎられたおとり鮎だった。

首だけの鮎は
二、三回口をゆっくりパクパクさせた後、
息絶えた。

突然、
すさまじい冷気が川下から押し寄せ、
彼は大慌てで家に逃げ帰った。


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川のヌシにでも当たったのだろうか?
まあ、祟られる前に逃げ出したのは正解だと思うよ。
[ 2018/03/21 21:20 ] [ 編集 ]
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