【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】短気なドッペルゲンガー

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会社の寮(六畳一間)に入って二年、
一度もゴミ捨てしておらず、
かなりヤバい事になってきてる部屋に住んでる俺の体験談。

入口に足を向けて寝ながら本を読んでいると、
突然凄まじい寒気が。

振り向くと、
俺と同じパジャマを着て、
頭がずぶ濡れの男が俯いて立っていた。

ふっと男が顔を上げた。

俺だった。

ドッペルゲンガーってやつだな。

訳の分からない恐怖で頭が真っ白になりつつも、
なんとか一声発した。

「…俺?」

相手は

「ぁん」

と答えた。

機嫌が悪い時に俺が出すそのままの声で。

暫くお互い沈黙。

こういう場合すっと消えるか、
奴が迫って来て俺が気絶するかして終わりだろうと、
恐怖で頭がボケてた俺はなんか他人事の様に考えていたが、
奴はただ立っているだけ。

いつまで怖がらせんだよ早く終われよ、
と自棄糞気味に腹が立ってきて、

「何?」

と聞いてみたら、

「部屋汚なぁい」

とキレ気味に言い、
戸も開けずにスッと外へ消えてしまった。

お前に怒られても。

奴は翌朝、
実家にも現われたらしい。

玄関の戸を開けようとしたが
鍵が掛かっていて開かず、
「ガツン」とでかい音がして、
母が音に気付いて戸を開けようとしたら、

「ンだよクソ」

と声がして、
開けた時には誰も居なかったそうな。

母曰く、

「あれは間違いなくあんたが怒った時の声だった」

との事。

その時間、
俺は既に会社に居た。

その後も奴は、
革のロングコート、革パン、ロングブーツという
俺のお気に入りの格好で、
自転車に乗って走っている所を
母の友人に目撃されている。

自分で言うのも何だが、
何かのコスプレの様な格好だし、
他人と見間違えたとかいうのでは無いだろう。

あの格好で自転車は止めて欲しい。

格好悪過ぎる。

その後奴は出ていない様だ。

因みにこれは一昨年の冬の出来事。

まだ部屋は片付いていない。


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