【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】カッコいい守護霊

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俺的には、というか俺だけが洒落怖だった話。

姉貴の友達に、霊が見える人がいて、
ある日その人(以下、友子さんとする)をうちに連れてきた。

なんでも守護霊を見てもらうらしい。

たまたま俺も家にいて、
姉貴は俺にも見てもらえとうるさいので、渋々従う。

友子さんは俺の方を見るなり一言、

「あ、カッコいい」

と言った。

曰く、
背中に大きな刀を背負って鎧を着たお侍さんが、
俺の後ろで腕を組んでたたずんでるそうだ。

しかもつけてる鎧が、
戦国武将みたいなやつじゃなくて西洋の鎧っぽい感じで、
全身をガッチリ覆ってはおらず、
手足と上半身だけに付けてるらしい。

着物の上からそんな感じの防具を着て、
陣羽織を羽織ってて、
それがアニメやゲームのキャラっぽい印象で、
それで第一声が「カッコいい」だったようだ。

友子さんは俺のそんな守護霊に興味を持ったらしく、
その日以降も遊びに来ては俺を霊視した。

そしてまた別のある日、
友子さんは一人でやって来た。

姉貴じゃなくて俺に用があるらしい。

凄く真面目な顔だったので、
部屋に入れて、話を聞く事にした。

「あのね、あなたの守護霊のお侍様なんだけど」

「はい」

「実はその人、守護霊じゃないの」

「……はい?」

「何回か霊視して、お話も聞いてみたんだけど、
お侍様はあなたの作った守護精霊らしいの」

と言われた瞬間、
背中がゾワッとした。

うちのじいちゃんはオカルト雑誌の愛読者で定期購読してて、
バックナンバーも大事に保管してた。

俺が小6の時、
その古い号に載ってたのが『守護精霊の作り方』という記事で、
役割と名前、その他いろいろな設定を与えて、
自分の願望を叶えるための精霊を自分で作るというもの。

細かいところまでイメージしやすいように、
下手でもいいから実際に絵に描いた方がいいとあったので、
当時の俺は守護精霊専用ノートを作って、
そこに自分を守ってくれるサムライチックなヒーローを描いた。

記事には、
定期的に呼び出す(正確には精霊を呼び出す場面をイメージする)必要がある、
とか書いてあった(ような気がする)ので、
毎日その設定ノート片手に、
魔法使いみたいな感じで
その自作のヒーローを呼び出すごっこ遊びをやっていた。

中学に上がる頃にはもうすっかり忘れてたんだけど、
守護精霊の方はそれでもずっと俺の後ろにいたようだ。

「でも、力が弱くなってて、
このままだとあなたを守れなくなるから、
何とかしてほしいんですって」

具体的には、
また定期的に呼び出しのイメージをやるだけでいいそうだ。

「このまま消えるには惜しいお方だから、
絶対にやってね!絶対だよ!」

友子さんは真面目な顔で言った。

どうも俺の守護精霊が、
友子さんの好みだったらしい。

俺の黒歴史を姉貴の友達に知られるという、
洒落怖な出来事だった。


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