【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

ホーム > じわじわ来る怖い話 > 【じわ怖】通称ヘビ塚

【じわ怖】通称ヘビ塚

スポンサーリンク



実家の小さな庭の片隅に、
漬物石みたいなのを何段か積んだだけの供養塔(通称ヘビ塚)があるが、
ある日近所の人がその塔を崩してしまった。

自分達で積み直したけど、
その夜から数日間言い伝えどおりの色々な現象が起こった。

祖父が近所の住職に相談に行ったけど、

「自分では無理なので知り合いの住職に助けてもらう。
数日待ってくれ」

と言われて待つことに。

寺から祖父が戻ると同時くらいに、
近所に住む“自称霊媒師”の女の人が
噂を聞いてやってきた。

この女性、
病人(単なる風邪も含む)が出ると
祟りだとか呪いだと言ってやってきて、
お祓い名目でお金を請求するので、
みんなから嫌われていた。

我が家も住職に相談済みと断ったけど、
勝手に庭の方から部屋に上がり、

「自分の方が能力が上ですぐに祟りを鎮める」

と言って引かない。

正座して両手を合わせて、
なにやらブツブツと唱えたと思ったら、

「えい!」

と言って床に倒れこんだ。

「悔しい」とか「無念」とか
それらしく呟くんだけど、
見物の近所の子供達が

「ヘビっぽくないよね」

と言ったのが聞こえたらしい。

倒れたままぐねんぐねんと動き出し、

「もっと供養して欲しいにょろ」

「このままでは祟りをなすにょろ」

とか言い出し、
両親と祖父母は明らかに肩が震えていた。

祖父が

「あそこに眠っているのヘビじゃなくて犬ですよ」

と言ったら、
自称霊媒師の動きが止まった。

実は供養塔に眠っているのは犬。

昔、やっとできた跡継ぎの男の子が庭で遊んでいたら、
当時この辺に多くいたマムシが出て襲われそうになったらしい。

そこを助けたのが、
近所に住みついていた野良犬。

元々“吉”と呼ばれていたこの犬を
“ヘビ吉”と命名して(ご先祖名前のセンスなし)
我が家で飼う事になり、
死んだ後も我が家の跡取りを救ったからとの理由で
庭で供養することになっただけ。

“ヘビ塚”と呼ばれているから
勝手にヘビの供養塔と思っている人が多いけど、
いちいち訂正するのも面倒なので
間違った噂のまま代を重ねている。

ヘビ吉は大変人懐っこかったらしく、
供養塔を崩すと現れ、
寝ていてもその上をどすどす踏んで駆け回たり、
顔を嘗め回したり、廊下を歩く爪の音が響き渡り、
起きないと足でつついてきたりすると言い伝えがあった。

実際その通りになり、
それが一晩中続き家族は寝不足となったため
住職に相談に行ったけど、
この住職は犬が苦手で、
知り合いの住職に助けを求めただけだった。

後日、供養の間も私たち家族だけでなく
住職にじゃれついていたらしく、
何度かお経が中断して、
住職の「うは!」とか「待て!」の声が響いていた。

自称霊媒師は、
その後子供達から“にょろおばさん”と呼ばれた。

最近“にょろおばさん”が亡くなったと聞いて、
子供の頃のこの話を思い出した。


関連記事

スポンサーリンク

コメントの投稿





この記事のトラックバックURL
http://jiwakowa.biz/tb.php/2835-efa1e96b