【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】おみやげ

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祖母が3才くらいの母をおぶって、
昔お世話になった先生に久しぶりの挨拶に出かけた時のこと。

先生のお宅は山道をずいぶんと登ったところにあり、
道中は静かで、虫の声と鳥の鳴き声、
木々のざわめきが聴こえるばかり。

半分ほど進んだところでしょうか、
背中の母がぐずり始めます。

もうすぐ着くからとなだめますが、
機嫌は悪くなるばかり。

とうとう泣きだし、
涙ながらに同じ事を繰り返しているようです。

「足、ひっぱらんと。
足、ひっぱらんとよ」

振り返っても、
勿論誰もいるはずがありません。

「誰も引っ張りよらんけん」

となだめつつ、
やっと先生の家に到着。

玄関で先生が出迎えてくれた時には
母の泣き声は最高潮。

申し訳なく思い、
おみやげを差し出しながら、
祖母は先生に事の顛末を話します。

それを聞くと、
先生は笑いながら、

「これが欲しくてついて来たんでしょう。
あげるから、大人しく帰んなさい」

と言いつつ、
おみやげの一つを、
ぽーんと祖母の背後の藪の中へ投げ込みました。

すると、母はぴたりと泣き止んだそうです。

祖母が怪訝な顔をしていると、
先生は、

「河童ですよ。天麩羅が大好物ですから」

と、くすくす笑っていたそうです。

その日の祖母のおみやげは、
大量のサツマイモの天麩羅でした。

母はこの話が出ると不機嫌になります。

河童に足を引っ張られた過去は、
なぜかプライドが傷つくようです。


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