【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

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【じわ怖】ばあちゃんの部屋

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20年以上前、
俺が昔住んでいた家は二階建ての借家で、
一階に俺と両親、二階にはばあちゃんが住んでいた。

じいちゃんは随分前に氏んでて、
じいちゃんの部屋は物置だった。

ばあちゃんがいつも咳をしていて、
一階で寝ていてもよく上から咳の音が聞こえてきた。

しかし、具合がとても悪いわけではなく、
買い物に行ったり、
公民館か何かの裁縫や編み物教室によく通っていた。

ところが、突然死んでしまった。

なにかの発作らしく、
外で倒れてそのまま逝ってしまったらしい。

死んでしばらくして葬式もすんで一段落ついた。

ところが、父親が

「ばあちゃんの部屋から咳の音が聞こえる」

と言い出した。

母親は

「長いこと聞いてたから耳に残ってるんだろう」

と空耳だと言い、
取り合わなかった。

しかし、
そのうち俺も母親も聞くようになった。

昼間家にいると突然聞こえたりする。

夕食を食べてるときなんかに一家3人聞こえたりして、

「これは、ばあちゃんがいるんじゃないか」

と騒いだ。

当然、ばあちゃんは火葬してこの世にいない。

部屋は無人だった。

あまりにも続くので、
咳がした瞬間、
3人でばあちゃんの部屋に入った。

中には、
ばあちゃんが着物や古い日記などを詰め込んで
とって置いた段ボールが沢山置いてある。

ばあちゃんが死んだので年末にまとめて処分しようと、
押入れから出して置いといたものだ。

突然、母親が段ボールを探し始めた。

中から公民館の教室で習ったと思われる裁縫などが沢山出てきた。

しばらくして、
包装紙にくるまれた物が出てきた。

中を開けると、ぬいぐるみだ。

たしかクマだと思う。

紙も入っていて、
『お誕生日おめでとう』とある。

忙しくてそれどころじゃなかったが、
ばあちゃんの命日の5日後が俺の誕生日だった。

昔からばあちゃんは、
俺に女の子っぽいものばかり買い与えた。

誕生日にぬいぐるみを贈ろうと、
公民館に行ったのだろう。

それを見て、
母親が急に泣き出したのを覚えている。

やはり、ぬいぐるみを見つけてから咳はしなくなった。

ぬいぐるみは、
その家を引っ越していつの間にか無くなってしまった。

両親もばあちゃんくらいの年になったが、
そのときの事はよく覚えてて、

「咳はぬいぐるみを見つけてほしい合図だった」

と信じている。


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