【じわ怖】じわじわ来る怖い話まとめ

【じわ怖】じわじわ来る怖い話をまとめました!サラッと読めるものの実際起こってしまいそう、後味が悪い、人間が怖い。ふとした瞬間に思い出してしまい、じわじわと来る感覚をお楽しみください。

ホーム > アーカイブ - 2017年04月

【じわ怖】Kとの出会い

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大学に入学して間もない頃、
僕は学科の新入生歓迎会を通じて、
とある面白い男と知り合った。

そいつは名をKと言って、
人懐っこくて陽気な男だった。

正直なところ僕は小中高と友達が極端に少なく、
だから大学生活が始まって早々、
Kと言う友人が出来たことが素直に嬉しかった。

歓迎会は、
街の中心にある市民ホールみたいなところのワンフロアを貸し切って行われていた。

まるで身に入らない学長の話が終わった後、
当然ながらすでに仲良くなった者同士グループで固まっていて、
僕とKはフロアの隅の方で、しばらくの間二人だけで話をしていた。

しばらく「出身地は何処か」とか、
「趣味は何か」など、取り留めも無い話をしていた。

【じわ怖】千体坊主

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その年の夏は、
猛暑に加えて全国的に中々雨が降らず、
そこらかしこで水不足に悩まされていた。

ダムの水が干上がって底に沈んでいた村役場が姿を見せたとか、
地球温暖化に関するコラムだとか、
『このままではカタツムリが絶滅してしまう』と真剣に危惧する小学生の作文とか、
四コマ漫画の『わたる君』の今日のネタは、
『アイスクリームとソフトクリームはどちらが溶けるのが早いか』で、
わたる君が目を離した隙に妹のチカちゃんが両方平らげてしまうという、そんなオチとか。

床に広げた今朝の新聞。

天気予報の欄に目を移すと、
今後いつ雨が降るのかはまだ予想できないと書かれていた。

窓の外に目を向ける。

確かに雨の予感は微塵も感じず、
今日もうんざりするくらい晴れている。

「……なあなあ、ちょっとさ、休憩せん?」

「でーきーた。ほれよ、八百体目」

友人のKは僕の提案が聞こえなかった様で、
数十体のティッシュペーパー人形が僕の目の前にどんと置かれる。

【じわ怖】おいぼ岩

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時刻は夜十時を幾分か過ぎた、
とある冬の日のこと。

僕を含めて三人が乗った車は、
真夜中の国道を平均時速80キロくらいで、
潮の香りを辿りつつ海へと向かっていた。

僕が住む街から車で二時間ほど走ると、
太平洋を臨む道に出る。

その道をしばらく西に進むと、
海岸線沿いに申し訳程度の松林が見えて来る。

僕らが今目指しているのは、
その松林だった。

おいぼ岩。

【じわ怖】狐狗狸さん

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季節は秋で、当時僕は大学一回生だった。

長い長い夏休みが終わって数週間が過ぎ、
ようやく休みボケも回復してきたとある日のこと。

時刻は昼過ぎ一時前。

友人のKから

『面白いもん手に入れたから来いよ』

と電話があり、
大学は休みの日でヒマだった僕は、
深く考えずに一つ返事で、
のこのこKの住んでいる大学近くの学生寮まで足を運んだのだった。

「よーよー、ま、入れや。Sも呼んであるからよ」

寮の玄関先で待っていたKに促され、
中に入る。

【じわ怖】河童井戸

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その日、僕は友人Sの運転する車に乗って、
県境の山奥にあるという廃村に向かっていた。

メンバーは三人で、いつも通り。

運転手がSで助手席に僕。

もう一人、後部座席を占領しているのがKだ。

僕らが街を出たのは午前十時頃で、
途中で昼食休憩をはさみ今は二時過ぎ。

目的の廃村までは、
あと一時間といったところだった。

車は現在、
川沿いのなだらかな上り坂を、
ゆったりとしたペースで上っている。